蝸牛の歩み

日々の雑感を書き留めています

アジア最大の格闘技団体ONEを観戦

 

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総合格闘技の運営団体の一つに「ワン・チャンピオンシップ (One Championship)」という団体があって、アジア中心にかなり盛んに運営しているようなんです。

本拠地はシンガポール

総合格闘技の運営団体で有名なのはIFC(Ultimate Fighting Championship)というアメリカの団体ですが、世界には他にもいくつか団体があるんですね。

 

格闘技の世界では世界共通のルールというものがないので、各団体や大会によってルールが異なるため、一人の選手がどこの団体のどの大会に出るかによって、その試合のルールが異なる、つまり違った戦い方をしないといけない、というのが特徴というか、面白い点だと思います。

 

自分が得意とする土俵だけでやっていくのではなく、あいつと戦いたいから他のリング、他のルールでチャレンジする、といったことになっているのでしょうかね。

 

やっぱり世界最強になりたくてより強い相手を求めて、どこのリングにでも立つ、というのが一番面白いんじゃないでしょうか。

 

で、このONEですけど、試合の模様も相当数、観られるんですよ。

 

女子ムエタイのアトム級、スタンプ・フェアテックス VS ジャネット・トッド戦を観戦しました。

 

アトム級というのは体重が47.7kgー52.2kgのクラスのことで、女子はその上の階級としてストロー級というのがあります。

ストロー級は体重52.3kg-56.7kgのクラスのことです。

 

今のところ女子ではこの2階級しかないようですね。

軽量級しかないということは、やはりアジア中心に運営している団体でほとんどがアジア出身の選手という事情からくるのでしょうか。

 

また総合で一つの王座を争うというのではなく、種別としては3つあります。

 

総合とムエタイとキックボクシングの3つです。

ムエタイとキックボクシングは同じ立ち技系の格闘技、とても良く似ているんですが、ルールが微妙に違っていて、ムエタイで認められている「首相撲」「肘打ち」がキックの方では認められていない、ということになっています。

 

その二つが認められるか認められないかで、戦い方が当然変わってくるという点も見ものです。

 

この試合ですがムエタイルールで行われスタンプフェデックス(タイ)が判定でジャネットトッド(USA)をくだしました。

ところがキックボクシングの方では逆にジャネットトッドがチャンピオンなんですね。

まあルールが異なるからそういうことも起きるのでしょう。

で、総合の方ではまた違う方がチャンピオンになっています。

 

この種別というか種目が3種類あるというのも面白い点です。

総合の世界に色んな格闘技の出身者が集まってくるというのもいいですが、ムエタイなら誰が強い、キックなら誰・・・という方が見ていて面白いですね。

立ち技系がいいとか総合、グラウンドがいいとか、観客としても好みが分かれるところだと思います。

 

自分などはグラウンドでの関節技とか絞め技ってすごいなあ、最強かなあ、とか思いますけど、立ち技でハイキック一発で相手を仕留めるのを見るとやっぱり痺れます。

 

この試合を観るとジャネットはとてもオーソドックス、ガードも高いし、基本により忠実な選手と言えますし、スタンプの方は少々ラフ、遠い間合いからのストレート、大ぶりのフックが強烈です。

大ぶりと言ってもかなりスピードがあるので当たるんですね。

それに肘打ちも巧みですね。

あと、ローキックが少ない、ミドルキックが多い、ムエタイ特有の後ろ足に重心を残した(つまり突っ立ったような)スタイルではない、という点が印象に残りました。

 

これがキックルールになるとどういう感じになるのでしょうか。

興味深いです。

 

両者のレベルが高いのでKOはなかったですが、最終5Rまで緊張感ある試合で、「へえ~こんなにレベルが高いんだ・・・」と感心してしまいました。

 

それから面白いなと思ったのが計量です。

 

ONEの公式サイトを見ると「選手体重に関する総則」というのが掲げられていて、

 

  1. 選手は現在の「ウォーキング・ウェイト」と日常の稽古体重を専用ウェブサイトに記録しなければならない。
  2. 選手の体重階級は集めたデータとランダムの体重検査により決定する。試合前8週間以内から、体重階級を落とす事が禁止されている。
  3. 試合ある週には、体重を毎日計量します。尿比重も到着の一日後とイベント開始3時間前に検査します。選手の体重又はテスト結果は不適格の場合、失格となります。合わせて、医師の判断で追加の検査を要求することがあります。
  4. キャッチウェイトの競技は許可されている。但し、差異はより軽い競技者の体重の5%を越えてはならない。
  5. ONEは選手の体重をランダムに検査する権利を有する。
  6. 試合前8週間以外、選手は体重階級の変更を依頼できる。階級変更した選手は新たな体重制限で、尿比重テストも合格しなければならない。ONEの医師は体重減少率を計るために追加的なテストを要求できる。
  7. 水分補給するためにIVを使うのは禁止されている。

なので体重を無理に落とすために水分を抜くなどはできないようになっているんですね。

選手の健康管理のためにとてもいい管理をしているのだと思います。

 

なんか一昔前のボクシングの減量のイメージからは程遠い、とても進化したイメージがあります。

 

ムエタイがあるからやはりタイ出身者が目立ちますが、欧米の選手も増えてきているようだし、人口からいうと中国が伸びてくるんじゃないでしょうか。

化け物みたいに強い選手が出てきたら面白いだろうなあ~と興味を掻き立てられる世界ですよね。。。

 

〔あとがき〕

昨日のカープ‐ヤクルト戦は雨で流れました。

先発はジョンソンがそのままスライドするみたいです。

この前みたいにいらいらして四球連発ってことがないようにお願いしたい。

要注意は村上ですよね。

昨シーズンは彼、対カープ戦で対戦チーム別最多の10本塁打を放ってます。

あとは堂林、ぜひスタメンで・・・お願いしますよ!