ウォーキングでは痩せない:消費カロリーと意外な効果
ウォーキングを意識してするようになったのはいつのことだろう。
20代、30代のころは週末、近所をジョギングしていたように覚えている。
ジョギングする気力もあったということは、やはりまだ若かったのでしょうね。
それが40代に入り、日頃の運動不足もあってジョギングはつらいものになってきて、段々遠ざかっていってたように思います。
それでも何か運動しないといけないという思いはあって、ウォーキングにたどり着いたのでしょうね。
よく歩くことが健康への近道だと意識していたように思います。
1.ウォーキングによる消費カロリー
まず体重を1キログラム落とそうと思えば、約7,000キロカロリーを消費する必要があるようです。
これに対しウォーキングの消費カロリーですが、体重60kgの人がやや早歩きで10分間歩いた場合、約30キロカロリーと言われています。
7,000キロカロリー ÷ 30キロカロリー = 233.3 ですから、10分間×233.3=2,333分のウォーキングが必要ということになりますね。
2,333分というと、2,333÷60=約39時間
1日1時間のウォーキングを行ったとしても39日かかる計算になります。
毎日毎日1時間のウォーキングを継続するということは、まず厳しいのではないでしょうか。
39日間毎日1時間ウォーキングをしてやっと体重1kg落とせる、ということなんですね。
これではウォーキングで痩せるというのはまず不可能と言わざるを得ません。
但し、私の場合、40代後半の頃でしたが、自宅から仕事場まで毎日、片道45分を歩いていたことがあります。
往復90分ですね。
10分で30キロカロリーとすると30×9=270キロカロリーを毎日消費していたことになります。
これを毎日継続したわけですから270キロカロリー×30日=8,100キロカロリー
半年で48,600キロカロリー
48,600÷7,000=約7kg
このときは半年でかなり体重も落ちたと思います。
久しぶりに会った友人から「シェイプアップしましたねー」と感心されましたから。
でも厳しいですよ。
毎日毎日汗びっしょりになって片道45分歩き続けるというのは。
私の場合、まずはとにかく仕事に行かなければなりませんし、徒歩が最も良さそうな手段でしたので、一応、継続できましたが、ダイエット目的ではなかなか難しいと思います。
ダイエットしようと考えれば、ウォーキング、筋トレ、そして食事の管理を併せて行わなければ効果は出ないでしょうね。
2.ウォーキングの効果
ウォーキングの効果としてよく知られているものとしては
●肥満解消、ダイエット
●生活習慣病の予防
●血中の中性脂肪の減少
●血圧や血糖値の改善
●心肺機能の改善、強化
●骨粗しょう症の予防
といったことがあげられています。
ダイエット効果は相当の期間、頑張ってウォーキングしないとそうそう簡単に得られないとは思いますが、週に2~3回でも、また例え短時間でもウォーキングを行うことにより生活習慣病の予防につながり、ひいては死亡リスクを下げる、という効果は期待できそうです。
3.ウォーキングの意外な効果
私自身、現在、仕事場への往復で一日40分ほど歩き、休日には長距離を歩いたり、歩いて買物に出掛けたり、映画のDVDを借りに行ったりしますし、時には神社の石段を登っって強い負荷をかけたりということもしていますので、1か月ではざっと25時間ほどは歩いている計算になるでしょうか。
先の計算式からすると毎月4,500キロカロリーほど消費している計算になります。
それでもこのウォーキングだけで痩せられるとは思いませんし、期待もしていません。
痩せることを目的にするのであれば、ここに加えて筋トレ、そして食事管理(摂取カロリー管理)とのセットで考える必要があります。
はっきり申せば食べなければ痩せます。
ただ、それでは不健康に痩せる、ということになりますから、しっかり食べて健康的に痩せるためには、ウォーキングと筋トレの両方ともをこなす必要があると思っています。
私はしかしウォーキングにはまた意外な効果があると思っているんです。
1)一つは気分転換、リフレッシュです。
アレルギーなので朝は鼻もぐずぐずと詰まり気味なのですが、歩き出すと不思議なことに鼻も通り、気分快適になります。
それに歩いて体が少し温もるくらいになれば、気力も充実してきているようにも感じます。
これは筋トレにも言えることですが、筋トレをした後は、とても気力が充実していると実感することができる気がしますね。
ウォーキングにも同じ効果があると思います。
そしてウォーキングをして体も温まり気力も充実していると、そこから筋トレにも入りやすくなるような気もしますね。
2)二つ目は考え事をするのにいい時間だということです。
例えば部屋の中で懸案になっていることや、悩みについていくらウンウン考えてもいいアイデアが出るとは限りません。
そういう時は(考えの詰まった時)外に出て歩いてみたらどうでしょうか?
ひたすら無心で歩いてしまって考え事自体を忘れてしまうこともありますが、ひょっといいアイデアが浮かんだり、頭の中が整理できたり、ということも割にあるような気がしますよ。
それに歩きながらあれやこれや考えをめぐらすということ自体、楽しいですし。
気持ちが晴れやかになりますから、少なくとも前向き・ポジティブ志向になれるような気がしますね。
「足は第二の脳」とも言うらしいですから、ウォーキングで足を刺激することは、きっと脳にとって刺激になっているに違いありません。
3)それから外での行動によりリスクに敏感になるということもありそうです。
外を歩くわけですから車・自転車などに気を付けなければなりません。
どこから自転車が飛び出してくるかわかりません。
また通りがかったビルの上から何かが落ちてこないとも限りません。
どこに穴ぼこがあるやもしれません。
そういうことも意識しながら緊張感ももって歩くと、野生の感覚が身につくのじゃないかなという気もしているんです。
野生の感覚という意味では、天気の変化にも気が付くようになると思います。
ちょっと風が冷たくなってきたように感じると、それは雨になる前兆かもしれません。
四季の変化は勿論、様々な自然の変化も感じられるようになると思いますよ。
このようにウォーキングには痩せる効果はさほどなくても、それ以外の効果がかなり多いように思います。
できるだけ毎日少しでもいいから自分の足で歩く癖をつけたいものですね。