野球にピタゴラスか・・
1.映画「マネーボール」の世界
なんか野球も難しくなってきたぞ・・・というのが最近の感想。
難しくなってきたというか、小難しくなってきた・・・というべきか。
いや、批判しているわけではないんです。
ピッチャーなら完投・完封、バッターならホームラン、もしくはチャンスで打てる、つまり打点をあげられる、選手がいい選手。
だったのが、そういう単純な話ではなく、様々な角度・視点から選手の勝利への貢献度を測るべきだという流れになってきているようなんです。
これまで光が当たってこなかった部分、貢献度にも目を向けましょう、ということなので、それはいいことですよね。
映画「マネー・ボール」(Moneyball)で当時の貧乏弱小球団がセイバーメトリクスという統計的手法を用いて選手を獲得、強豪チームに育て上げていくという風に描かれてました。
主演ブラッド・ピットでしたね。
この映画はとても面白かったし、統計的手法で選手を評価していくというやり方がとても新鮮で、いい話だなあと思いましたよ。
そう、そこで活用されていたのが「セイバーメトリクス」です。
2.セイバーメトリクス
セイバーメトリクスというのは、アメリカ野球学会の略称であるSABR (Society for American Baseball Research) と測定基準を意味する (metrics) を組み合わせた造語なんです。
アメリカ野球学会か・・でも日本には日本野球科学研究会というものがあります。
このセイバーメトリクスってどんな内容なんだろう? 我々みたいな単なる野球好きにとっては難しい理論なんだろうか、とちょっと敬遠しそうになる感じもあるのですが、なんとセイバーメトリクスのオンライン講座なんてものが開講されるらしい。
野球のデータ分析をしている㈱DELTAが8月にこのオンライン講座を開講するそうです。
へえ、興味ありますよね・・・
3.ピタゴラス勝率とかWARとか
ちょっと講座案内を覗いてみると「ピタゴラス勝率」なんて言葉が??
なんだ?
ピタゴラスと関係あるの??
あの数学者・哲学者のピタゴラスですか?
はい、これはですね、ある数式が有名な「ピタゴラスの定理」に似ているから、その名をつけられているそうなんです。
こんな数式
算出方法は(総得点の2乗)÷(総得点の2乗+総失点の2乗)
- Runs Scored = 得点
- Runs Allowed = 失点
一方、ピタゴラスの定理は、
直角三角形の3辺の長さの関係を表していて、斜辺の長さをc、他の2辺の長さをa,b,とすると
が成り立つというものでしたね。
うーん、似てますかね??
それから重要な指標として「WAR」というものもあります。
WAR(Wins Above Replacement)とは、セイバーメトリクスによる打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す指標です。
どうやってこんなもの算出するのでしょう?
難しそう~~
4.統計的手法では測れない面白さ
こういう統計的手法そのものには関心はあります。
勉強もしてみたいという気もちょっと(?)あります。
まあでも野球はよく見てると、細かい部分での貢献度って意外にわかるようにも思いますね。
守備での貢献度とか・・・
ここでの走塁が効いたなあ・・・とか。
ただ経営陣からするとそういう個々のプレーをすべて把握できるわけでもないし、印象だけで判断してもいけないし、総合的な指標・数字がどうしても必要不可欠となるのでしょうね。
それはわかります。
ただあの試合のあの一発で流れが変わってその後、チームは上昇気流に乗り、優勝したという場合の、特定の試合の特定のワンプレーはどうやって評価するのだろう?
その後のシーズンの流れを変えるって相当、インパクト大きいはずなんですけど・・・・
まあ、それはおいておいて、記録より記憶に残るプレーってやっぱりいいもんだよなあ、と一方では思っているのです。
時が経過したらそれしか残らないですからね。。。。
あの日のあの一球・・・・を観たいんですから、一ファンとしては。