蝸牛の歩み

日々の雑感を書き留めています

歩く速度が速くなってきた.....「一流の人はなぜ姿勢が美しいのか」

毎朝毎夕、歩いているのですが、最近、その歩く速度(スピード)が速くなってきたような気がしているんです。

 

客観的に測ったわけではないので、正確なところはわかりませんが、自分の体感としてそのように感じてる、ということなんですけどね。

 

でも歩く際に力感もあるように(これまた)感じるので、力強く歩けているということは、つまり速く歩けている、ということでもあるでしょう。

 

走るのも(短距離ですが)以前より速くなったという手ごたえもあることですし。

 

間違いないですね。

 

 

1.歩き始め

 

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生まれて初めて歩いた日のこと・・・ではなくて、よく歩く、つまりウォーキングを日常的に、かつ運動・健康のためによくするようになったのはいつのことだったっけ?

 

勤め始めてからもジョギングはしていたので、そのジョギングをしなくなったあたりからでしょうね。

 

体力も落ちてきて、もう若くもなく、よく歩くことにしよう、と思った時があったはずなんです。

 

おそらく20年ほど前でしょうか。

 

最寄りの駅、といっても自宅までは徒歩だと40分はかかる距離でしたが、から時々、歩いて帰宅するようになっていましたね。

それもスーツに革靴で、です。

 

そんな歩きにくい格好で、でもあえて徒歩で帰宅しようとしていたので、そのころから「歩く」「ウォーキング」を意識し始めたのでしょう。

 

2.歩いて痩せる

 

それから5年ほどして、勤めを辞め、自宅から徒歩45分のところに事務所を借りて、仕事をし始めたことがありました。

 

そのころは朝夕、片道45分の距離を歩いて往復していました。

毎日のことです。

 

夏は汗びっしょりです。

 

特に痩せようという意識もなかったのですが、久しぶりに会った友人から「シェイプアップしましたね!」と言われ、そこでやっと歩きの効果に気づかされました。

 

痩せたんですよね、確かに。

 

普段から腕立て・腹筋くらいはやっていましたが、決して本格的な筋トレをしていたわけではなく、また食事には全く無頓着でしたので、これは歩きのおかげでしょうね。

 

毎日90分、数か月歩き続ければ必ず痩せます・・・

 

3.歩き方を意識

 

以後、できるだけ歩く、ということを意識していたと思います。

 

散歩も好きですし。

 

年齢と共にますます歩くことの重要性を意識し、努めて歩いていましたね。

 

飲んで帰宅する際もタクシーなど使わず、結構な遠距離でも歩いて帰っていました。

 

歩いて汗流せば酔いも醒めますし・・・今、考えるとそれはちょっと危ない行為なんじゃないかという気もしますけどね。

 

歩き方も色々工夫しましたよ。

 

大股で歩く、大きく手を振る、背筋をピンと伸ばす、等々。

 

歩き慣れると歩く速度も速くなったような気もしていました。

 

それとスムースに歩けるというか、滑らかに歩けるというか、そういう感覚も芽生えてきました。

「自分は歩きの達人じゃないか?!」とか、考えたりもして。

 

そして今は、「後ろの足を前に出す」「太ももで歩く」「一本の線をはさんで平行に左右の足を進める」といったことを意識しているんです。

 

 

4.「一流の人はなぜ姿勢が美しいのか」

 

歩くとは「後ろの足を前に出す」こと。

 

これ当たり前のことのようなんですが、違うんですよ。

 

ほとんどの人は、後ろの足を引きずって前へ踏み出すような歩き方をしているんです。

これだと体のバランスを崩しがちで良い歩き方ではありません。

 

当たり前のように聞こえる「後ろの足を前に出す」歩き方は、それとは全く違うわけなんです。

 

足先を振り上げて前に運ぶのではなく、「腿で歩く」という感覚ですね。

 

「かかとを上げない」ということも大事なので、これが室内だと「すり足で歩く」という感覚に近いかと思います。

 

外で「すり足」というのは難しいでしょうけど、感覚的には「すり足」ですね。

そして太ももで歩く、という感覚。

 

これは、上下左右の回転、揺れが抑えられた動作なんです。

 

この歩き方を意識していると次第に、「後ろの足を引きずって前に持ってくる」のではなく、「後ろの足を前に出す」という感覚が何となくわかってくるのではないかと思います。

 

この歩き方を意識するようになってから、歩く速度が速くなったような気がしています。

 

またこれは武士の歩行術に共通しているそうです。

 

武士は腰に刀を帯び、危険に対して即応できる体勢を常としていましたので、上下左右にぶれる、無駄な動きのある歩き方はしていなかったんですね。

 

 

「日本人が800年伝え継いだ本物の礼法 一流の人はなぜ姿勢が美しいのか」(プレジデント社)

 

本書は小笠原流三十一世宗家の小笠原清忠氏による著書ですが、800年余り前の鎌倉時代に生まれ武家社会において伝承されてきた小笠原流の礼法について著しています。

 

「立つ」「呼吸」「歩く」「座る」の各動作について、また「和食の作法」「立ち居振る舞い」についても語ってくれていますが、「目からうろこ」内容豊富で是非、日常生活に取り入れてみたいことが多く書かれていますよ。